2012年06月26日
バンコク夜遊び小説マカリーポン มักกะลีผล
バンコクの夜遊びを取材した小説が出たと聞けば、読まずにはいられませんて。
しかも作者があのホラー作家岩井志麻子なら、なおさらのこと。
というわけで書評というか感想を書きました。
題名のマカリーポン(makalipon) มักกะลีผล というのは、女人の形をした伝説の果物。
どんなものかは本のカバーにも書いてあるし、タイ語Wikiにもありました。
マカリーポンなんてタイ人でも知らない人がいるし、こんな訳の分からない物より、夜遊び、夜遊び。
それにしても志麻子さん、バンコクの夜遊びのこと、よく調べたなあ。
ベトナムと韓国での浮かれ話は聞いてましたが、さてはバンコクでも?
まずはMPの「タマダー」と「サイドライン」が出てきますよ。
しかも違いを説明するだけじゃないです。どっちでデビューするかは店が決めるんじゃなくて、本人の希望でなれると書いてます。
ほんとかなあ。
MPの子に知り合いはいないので確認できないしなあと、ツイッターでつぶやいたら、それは自分も聞いたことがあるという情報をいただきました。ありがとうございました。
でも志麻子さん、どうやって調べたんだろう。
感心しているうち、○薬を体の一部に入れた女の運び屋、ナナプラザ、お化けホテルの話がゾロゾロ出てきます。
たぶん自分にはできないので妬みなのかもしれませんが、夜遊び人に対して強烈な一撃も。
「ゴーゴーバーに入り浸ってて、外こもりという名の海外引きこもりとか…」
(反撃は本の作者にお願いします)
怪談として、タイで近年起きた有名な2つの事件で命を落とした日本人が出てきて、経緯を語ります。
レインボー嬢を殺して自殺したといわれるあの人と、日本人強盗に殺されたあの人です。(名前は微妙に変えてあります)
暗い話もありますが、面白い話もあるので、救われました。
「真面目な女はMPに行き、アバズレはGOGOに行く」
なぜかというと、MPは客を断らないし、明朗会計。
一方ゴーゴーの女は偉そうに客を選ぶし、スキあらばぼったくろうとするから。
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マカリーポン
■よく一緒に購入されている本
タイ暗黒街の出てくる小説「雨の狩人」大沢在昌
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この記事へのコメント
面白そうな本ですね。
買って読んでみます。
MPの話は私も聞いた事がありますよ。
作家と言う人種は私たちと違って物の見方が全然違いますよね。
私たちが浮かれて遊んでいて物事が見えてない事の方が多く、作家達は同じように遊んでいて同じ物を見ても全く別の見方をするので面白いですね。
買って読んでみます。
MPの話は私も聞いた事がありますよ。
作家と言う人種は私たちと違って物の見方が全然違いますよね。
私たちが浮かれて遊んでいて物事が見えてない事の方が多く、作家達は同じように遊んでいて同じ物を見ても全く別の見方をするので面白いですね。
Posted by 暇人クラブ会長@りくちゃん at 2012年06月26日 22:23
MPの話やはりそうですか。まだまだ奥が深いですね。
作家の目で見たバンコク夜遊び、楽しんでください。
作家の目で見たバンコク夜遊び、楽しんでください。
Posted by ニヤーイ at 2012年06月27日 05:46