2015年09月12日
半分騙された話-香港から来たという女旅行者
昔バンコクで、フリーランサー女性の、手の込んだ手口に半分引っかかったことがあります。
もしかしたら今でもやっているかもしれないので、ご注意を。
場所はたしか、ホアランポーン駅近くの橋のたもとでした。真昼間です。

こんな感じの、商店はあまりない所。
歩道に、歳は20代後半、一見旅行者のいでたちで、豊かな肢体の中国系の女が地図を持ち、すがるような視線を周囲に飛ばしています。
どちからともなく話の口火を切り、英語のうまい女の話はこうでした。
「自分はホンコンから来た旅行者で、○○という寺に行きたいが、道がわからない」
「タイ語もできないので、案内してもらえないだろうか」
断ることはできないですね。
相手は人並み以上の顔と肢体。
こっちはヒマは持て余しているし、行きたいという寺は有名な寺。
はじめての旅行者よりも、自分の方がバンコクは詳しいという優越感。
これで断る男はいないでしょう。
うまく行けは、おこぼれにあずかるかもしれない。それもタダで。
タクシーを止めて、タイ語で交渉してやり、勇躍、○○寺へ向かいました。
途中まではルンルン気分で、いつタイに来たの?とか、会話もはずみました。
ただし、女の持つバンコクの折りたたみ地図に、目が吸いつけられるまでは。
それは、かなりくたびれた地図で、折れ目もすり減って白くなっています。
バンコクに来たばかりの旅行者が持つ地図ではないです。
ここでピンと来ました。
(あー、そういうことか。やられたな)
(それにしても、ずいぶんと手の込んだ手口だな)
(だが小道具がお粗末だったのが、運の尽きだ。やはりタイ人だ、どこか抜けているな)
(とにかく寺に着いたら、すぐおさらばした方が無難だわい)
タクシーをおりて、タクシー代はこっちが払う道理はないので、女に払わせました。
おさらばする言い訳を考えているうちに、
「一緒に中に入ってほしい」
とすがりついて来ます。
この後の女のセールストークに興味もあったし、有名なお寺の中なら危険な目にあうこともないだろうと判断して、ノコノコとついて行きました。
物陰のベンチに並んで座ると、女狐はいきなり正体をあらわしました。
私のヒザに手を置き、
「これからホテルに行きましょう」
「楽しい時間をすごしましょう」
もう潮時と立ち上がり、背を見せた私に、女はまだあきらめず、最後の決めゼリフを投げてきます。
「何でも教えてあげるから」
これにはちょっと惹かれるものがありましたが、教えてくれるだけならいいが、ヘンな付録がついてきたりすると危ないので、やはりお断りしました。
後日、別の場所で、同じ女を遠くから見かけました。
相変わらず地図を手にして、カモを物色しています。古い地図を新しくしたかどうかは、すぐに踵を返したので、わかりませんでした。
もしかしたら今でもやっているかもしれないので、ご注意を。
場所はたしか、ホアランポーン駅近くの橋のたもとでした。真昼間です。

こんな感じの、商店はあまりない所。
歩道に、歳は20代後半、一見旅行者のいでたちで、豊かな肢体の中国系の女が地図を持ち、すがるような視線を周囲に飛ばしています。
どちからともなく話の口火を切り、英語のうまい女の話はこうでした。
「自分はホンコンから来た旅行者で、○○という寺に行きたいが、道がわからない」
「タイ語もできないので、案内してもらえないだろうか」
断ることはできないですね。
相手は人並み以上の顔と肢体。
こっちはヒマは持て余しているし、行きたいという寺は有名な寺。
はじめての旅行者よりも、自分の方がバンコクは詳しいという優越感。
これで断る男はいないでしょう。
うまく行けは、おこぼれにあずかるかもしれない。それもタダで。
タクシーを止めて、タイ語で交渉してやり、勇躍、○○寺へ向かいました。
途中まではルンルン気分で、いつタイに来たの?とか、会話もはずみました。
ただし、女の持つバンコクの折りたたみ地図に、目が吸いつけられるまでは。
それは、かなりくたびれた地図で、折れ目もすり減って白くなっています。
バンコクに来たばかりの旅行者が持つ地図ではないです。
ここでピンと来ました。
(あー、そういうことか。やられたな)
(それにしても、ずいぶんと手の込んだ手口だな)
(だが小道具がお粗末だったのが、運の尽きだ。やはりタイ人だ、どこか抜けているな)
(とにかく寺に着いたら、すぐおさらばした方が無難だわい)
タクシーをおりて、タクシー代はこっちが払う道理はないので、女に払わせました。
おさらばする言い訳を考えているうちに、
「一緒に中に入ってほしい」
とすがりついて来ます。
この後の女のセールストークに興味もあったし、有名なお寺の中なら危険な目にあうこともないだろうと判断して、ノコノコとついて行きました。
物陰のベンチに並んで座ると、女狐はいきなり正体をあらわしました。
私のヒザに手を置き、
「これからホテルに行きましょう」
「楽しい時間をすごしましょう」
もう潮時と立ち上がり、背を見せた私に、女はまだあきらめず、最後の決めゼリフを投げてきます。
「何でも教えてあげるから」
これにはちょっと惹かれるものがありましたが、教えてくれるだけならいいが、ヘンな付録がついてきたりすると危ないので、やはりお断りしました。
後日、別の場所で、同じ女を遠くから見かけました。
相変わらず地図を手にして、カモを物色しています。古い地図を新しくしたかどうかは、すぐに踵を返したので、わかりませんでした。
Posted by Chaiya at 19:30│Comments(0)
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